「眠れるヒーリングヨガ」の最大の特徴は“催眠誘導瞑想”ですが、これって何?って思われている方も多いかと思いますので、実際の生徒さんの実例をもとに説明していこうと思います。
この催眠誘導瞑想では、皆さんにはマットの上で仰向けに寝た状態(シャバーサナ)でブランケットを掛けて目を閉じて休めて頂きます。
時間は20分ぐらいで、その間に深い瞑想状態に誘導していきますが、ほとんどの方はこの時に眠ってしまいます。
まさに「眠れるヒーリングヨガ」ってわけですが、眠っていても僕の誘導はちゃんと皆さんの意識に届いていますので、まったく問題ありません。
むしろ眠っていたり意識が遠くにいってしまってるような状態のほうが、顕在意識に邪魔されることなく潜在意識へと誘導が届いていきますので効果的だと思います。
では実際の生徒さんの実例をプライバシーなどに配慮して詳細が分からない範囲で書いてみます。(本人の承諾済み)
ある生徒さん(Aさん)ですが、いつものように眠れるヒーリングヨガを受けにきて、最後の催眠誘導瞑想の途中で涙があふれて止まらなくなっていました。
ヨガを終えてからAさんは涙を拭いながらも、その理由を少し話してくれました。
実は、数日前にAさんの知人に不幸があったそうで、それを知ったAさんはショックが大きすぎて、泣くことも出来ずに、心のどこかにずっと引っかかってモヤモヤしていたそうです。
そして催眠誘導瞑想のとき、草原の中でその知人が現れたそうです。
(催眠誘導瞑想の前半の段階では草原の中を歩いてもらうというくだりがあります)
その知人を見たとき、急に涙があふれ出して止まらなくなったそうです。
それからAさんは帰るまでずっと泣いていましたが、僕は「きっとこれでAさんのなかにある傷は癒されるだろうな」と思いました。
翌週、いつものようにAさんがヨガレッスンに来て
「先週泣いてから以降、その知人のことがまったく気にならなくなってすごくスッキリしてるんですよ!なんだか薄情な気もしますが・・・」と。
僕は
「それはよかった!そうなると思っていました」と答えました。
人は生きているうえで、どうしようもなく苦しいことや哀しみに暮れることがあります。
いくらプラス思考で生きていたって、マイナスなことが人生の中でなくなるわけじゃない。
ただ、その辛かったり悲しいことをどうやって乗り越えていくかが大切なんだと思います。
人はあまりにもショックなことがおきると、それを現実として受け止めることが出来ずに、蓋をして心の奥深くに仕舞い込んでしまうことがあります。
実は、これが一番よくない。
心の奥深くに押し込めたその負の感情は、いずれ何かの形で表にあふれ出してくる。
それが様々な人生の障害となっていったり、精神的なダメージや体調不良に繋がっていく。
Aさんは催眠誘導瞑想をキッカケに涙を流すことで、心の奥深くに仕舞い込もうとしていた傷を解放し癒すことができたんだと思います。
この催眠誘導瞑想は、心理療法でも使われる退行催眠の流れをベースとして組み立てた独自の瞑想法ですが、背負っているものや自我を解放し本来の自分自身に戻っていくためのものとなっています。
今の日本の社会の中で生きていくのは、何かとしんどいことも多いかと思いますが、背負っているものや抱えているものを手放して解放することさえ出来れば、心はずっと軽くなって穏やかに生きていけるようになっていきます。
この「眠れるヒーリングヨガ」が、何かを抱え苦しんでいるあなたのサポートになれればと思っています(*^_^*)
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