先日、ヨガの生徒さんから
「瞑想って、呼吸に意識を向けることなんですか?」
と質問を受けました。
確かに瞑想は"カタチあるものではない"ので、ちょっとわかりにくいですよね。
その生徒さんにお伝えしたことを、ここでも書いてみます。
瞑想は、自分自身のすべてを自分でコントロールして"無"の状態へと入っていくことですが、こう言われても、どうもピンとこないですよね。
ということで、今から"ある状況"をイメージしてみてください。
晴れた満月の夜。
1mmの風もない静かな夜、山間の湖はわずかなさざ波もなく、湖面は鏡のように満月を映し出し、その湖面に映し出された満月は、ゆれ動くことなく、ただただ静かに穏やかに時を刻んでいく。
この情景がイメージ出来ましたか?
この情景の状態を、自分自身のすべて(身体、心、脳、知覚などのすべて)で創り出すことが、瞑想の最終目的地点だと思ってください。
「えっ、そんなん出来るの?」
と思った人もいるでしょう。
はい!練習すれば、誰でもできます。
ただ僕ら人間の脳は外部からの刺激がなくなった途端、饒舌おしゃべりになります(笑)
そんな脳の思考の巡りを止めて、何も考えない静かな状態になることは、なかなか難しいことです。
そこで、誰でも比較的その状態に入りやすくなるためのファーストステップが、呼吸に意識を向けていくこと。
ただただ、息を静かに吐いて、静かに息を吸っていく。
その一連の動作にだけ意識を向けていくことで、外に張り巡らせたアンテナをシャットダウンして、自分の内側に意識を向けていくことができます。
それでも他ごとが頭を過ぎり、集中できなくなることもあるでしょう。
それは気にしなくていいんです。
何か他ごとが浮かんだら、思考が浮かんでは過ぎ去って消えていく流れに身を任せましょう。
そういう事を繰り返し練習していると、いつのまにか自分の意志で、何も考えず何も捉われない静寂の中に入っていくことができるようになります。
これが瞑想ですが、この瞑想って何のメリットがあると思いますか?
僕ら人間は、社会の中で生きてると嫌なことや思い通りにならないことがいっぱいで、心がザワつき疲弊してしまう事がよくあります。
そんな時、一日中そのコトが頭から離れずに、ずっとモヤモヤイライラしたままで、いつしか笑顔も消えてしまい、友人や大切な家族に当たってしまったり、そんな自分がまた嫌になってしまうことだってあるでしょう。
でも、そんな状況になっても、自らの意志で自分の思考や在り方をコントロールして、静かで穏やかな状態に自分を導けるとしたら、どうでしょうか?
あなたの人生は、もっと快適で心地よくなると思いませんか?
瞑想は、何か特別なものでも秘術でもありません。
いつもの日常が、もっと快適になるようにしていくためのツールです。
そしてヨガは、その瞑想を誰でも実践できるようにシステム化したものです。
あなたの人生が今よりも心地いいものになるように、ヨガを通して瞑想を実践してみませんか?
ココソラヨガでは、あなたの人生が心地よくなるためのヨガをお伝えしています。
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